2017/12/10 (日) に渋谷WOMB LIVEにて開催された
THE罵倒2017GRAND CHAMPIONSHIP レポート
渋谷WOMB LIVE
大会当日、対戦相手を決めるくじ引きを行っている一コマ。モチロンガチンコデス。
リハーサル風景
Open前から長蛇の列が.....
開戦前からフロアの熱気は最高潮
RAW-T, G.O, CHARBO
各予選を行ってくれた団体、CLUB、LIVE HOUSE、そして関係者皆様へ感謝を伝え..... 開幕!!
2017年オープニング LIVEは輪入道
誰もが認める国内最高峰のMCであり、THE罵倒2014,2016の王者である輪入道。
LIVEの合間のトークも含め、2017年大会の始まりに相応しい貫禄のステージ。
ラストチューン DANCEの最後で放った言葉が胸に響いた。
「ここに来たからには帰り道必ず笑顔で帰れることを約束するぜ!!THE罵倒始めるぜ!!!」
LIVE 2番手は
Lick-G
Lick-Gは最初から最後まで自分の世界観にオーディエンスを引きずり込んで会場をROCK!!
ステージを縦横無尽に動き回り、鬼気迫る煽りやシャウトを連発、会場のボルテージを最高潮まで上げる!!
「こんな乗り方出来るやつ居る?日本に?居ねぇーだろ?」 強気なコメントも最高w
そしてバトル一回戦
■一回戦 第一試合
タケアキ「罵倒始まったよ!調子はどうだ!俺は群馬から来たバンドマン、でも今日したいのはクロスオーバー」
SPIRAL「俺はHIPHOPをしに来てる、バンド?端からB-BOY以外は興味がねぇ 俺はしっかり持ったB-イズム、今宵 茨木に日出ずる」
一試合目からスタイルウォーズが炸裂!二人とも初出場なのにとても良い試合だった。
タケアキのアンサーもかなり良かったが、SPIRALもアンサーを返しつつ韻を要所で踏んで勝利。
■第二試合
SHAKU「yeah 始まった一発目せっかくの日曜日なのにスーツ着てきてる、今日ぐらいは脱いどけ馬鹿たれ!全員脱いで来てるぜ」
BOZ「ここもステージ上、仕事場なんですけど宜しく!スーツ着るのも仕事、職場...」
SHAKU「それはそれ、これはこれ、昼の稼ぎ方も分かってる」
SHAKUのアンサーが的を得ていた印象。2年連続のグラチャン進出者であるBOZは実力もあるし、知名度やキャラも大分浸透してきた感じがあるけれど、今大会では上手くハマらなかった。
■第三試合
Dragon One「早速、上野さんが生贄、今日は罵倒グラチャンだぜイケイケ! 当たり前!こいつが弱いのはみえみえ.....」
サイプレス上野「俺が弱ぇってマジで笑わせてくれますね!罵倒3on3勝ったのは殆ど俺、大将だ、横浜高校、BOZも弱ぇーし、リュウイチも弱ぇ~....」
Dragon Oneは 踏みまくり、サイプレス上野はアンサーが冴えわたり 延長戦!
罵倒CYPHERでは共に戦った横浜を代表する2名の対決はサイプレス上野に軍配が上がる。
Dragon Oneも終始踏みまくりだったが、DJの選曲に対してSKY-HIの物真似なども取り入れ会場を盛り上げたサイプレス上野が一枚上手だった。
■第四試合
KOOPA「クソガキの口なら落し蓋塞いだら 殺しに来たまずはここから~ 徹底して全否定コイツの生き方 RAPでわからす、BEATとGROOVE、韻やフロウ、内容全て~」
N0uTY「クソガキ上等、大人に噛みついてのクソガキだろ!!!」 「俺も持ってる大和魂、乗り込む零号機、レペゼン西東京042」
両者共にバチバチの打ち合いを仕掛けて、アンサーもお互いに良かったが、KOOPAのRAP巧者っぷりと経験値が勝った勝負だった。
N0uTYもワードチョイスや好戦的な姿勢が良かった。
■第五試合
D96「俺は去年ここに立ってた、BUSSさんアンタは去年何してた?俺には罵倒に沢山の思いがありここに来てる!それを全部ぶち当てる」
BUSS「お前の気持ちは良く分かった、人には人それぞれ理由がある!この場が全てだと思うな!俺は地元でLIVEガッツリやってたわ!!」
....
二人の会話が嚙み合っていてとても良い試合だったが、後攻BUSSが的確なアンサーと勢いでスキル巧者のD96を飲み込み勝利!!
■第六試合
ID「お前らからのプレッシャーをフロウに変えるぜ速攻でROCKする現場から世界シーン、音楽大好きな奴片手を見せてくれ! 」
BASE「Oh Shit の繰り返し、塗り替えに来たぜここの歴史!」
「お前アホちゃう日本語上手な只の外人!俺はハイになりに来たぜ、ビッチとワイニー」
IDのカッコ良さは抜群でBEATアプローチも完璧だったが、BASEのキャラ立ちとパンチ力が僅かに上回ったかなという試合。
バラまきに来たぜ420!とかで歓声を上げるって凄い!w
■第七試合
文句なしの一回戦ベストバウト!!!
小池潔宗「ぜってーに先攻!それしか考えてねー男参上!後攻は取らねー主義、そこに命を懸けた唯一無二!」
SNAFKN「HOTな奴ほどCOOLに振る舞う、 熱さだけじゃねーバイブス一辺倒じゃ意味ねーのさ!」
延長戦
先攻SNAFKNが韻を踏みまくり、流れを作れば小池潔宗がその流れを熱さと勢いでぶった切る!
声量とバイブスが凄すぎる!!
再延長
小池潔宗「yeah そっち側で勝ったら後攻で勝ったことになっちゃうから、この状況は俺にとっちゃ好都合、だって先攻取った意味ねーだろ!」
とバイブス全開の小池に対して、
SNAFKN「つまりBuster、伸ばすverse カスタマ、生唾とHustler 数々の奴や数々の奴が火つける心7つ葉のHustler」
SNAFKNはギアを更に上げて韻踏みまくりでグルーブを作る! もう踏み過ぎて聞き取れない....。
何パターンもの踏み方やフロウを魅せ続けたSNAFKNに軍配が上がる!!
会場のボルテージも最高潮!!
■第八試合
MC KUREI「BEAT上しっかりと滑ってるアイススケーター、大丈夫、今宵はMC KUREIがRHYME SAVERだよ」
BOBO「あくまで俺は喧嘩をしにきたんだ、殴り合いの喧嘩、歯を食いしばったか?田舎者の力、この街に見せつけに来てるのさ!」
BOBOは今回今大会初参戦ということで、少し硬さがあったかなと思います。好戦的な姿勢と男気溢れるスタイルはカッコ良かったが、一発が出なかったイメージ。KUREIは要所でラインを残して勝利を掴む。
■第九試合
裸武「31にもなってマイク握って世間からは情けない目で見られて、だけどここが一番輝けると分かってるから人生掛けにきてんだよこの罵倒によ!」
KANEKO THE FULLTIME「当たり前だろ、俺だってここで輝けると信じて日々マイクを握ってる、だけどその前に俺はサラリーマン仕事も全て本気でやってる!」
二人とも生き様とHIPHOP愛を歌い上げたが、裸武の吐いたラインが会場の空気を掴んだ印象。
KANEKOの組み立て方も面白かったが、1本目のDANCERの下りを「知らねーよ」と一喝されたことが流れを渡した一番の敗因な気がする。
■第十試合
Lick-G「取り敢えず俺がフリースタイルするから、皆の調子でも聞いておこうかな、Say Ah yeah×2」
句潤「CAN I SAY HIP YOU SAY HOP ×2 これが神奈川のやり方、俺が最後に獲っちゃうのが王冠 マーファカ!」
人気実力共に十分な2人は、どちらがオーディエンスの心を掴むかという勝負だった。
先輩の意地を魅せる内容で善戦した句潤だったが、Lick-Gへの期待と瞬発力がこの日は上回った印象。一回戦からレベルの高い攻防戦、もっと小節が多い所で見たかった。。
■第十一試合
蛇「ボディータッチ有り、はなびさんコンニチワヨロシクお願いします!」
はなび「口が軽そうな蛇にヘビー級のパンチラインを喰らわそうか!」
はなび「それで良いのか1verse目、それで良いのか遊び感覚で!」
蛇「yoそれで良いのか敵は己~目の前に口があるからまた蹴る!yo ガタイだけ!なら咲いたぱっと散りさく先攻は私 線香花火じゃなくて良かったね!」
はなび「俺がガタイだけ?ふざんけんじゃねぇ!現場たたき上げの はなびだぜぇ!」
インファイトが得意な2名がバチバチな接近戦を展開!蛇の勢いと絡み付くフロウも冴えていたが、はなびのドストレートなパンチラインがさく裂!結果、蛇の攻撃を受けた上で更に打ち返したはなびに軍配が上がる。
■第十二試合
エイジ「ここまで来れたら後悔ないねー! お前を公開処刑、大丈夫気合が違うぜーそのグラサンの裏の目見せてくれ!本当のとこ突かないとRAPってのは上がっていかねー」
道(TAO)「俺はやってきたHustler道端の中で何度も涙をのんできた俺は生唾 このまま現場沸かすか?お前殺して沸かすか?」
エイジの鬼気迫るRAPに対して、メロディーをつけたRAPで応答した道(TAO)、個人的な意見を言えばもっと二人の打ち合いを見たかったが、不良同士の対決は自然と生き様が滲み出る。2verse目でギアを上げた道(TAO)に軍配が上がる。
■第十三試合
輪入道「罵倒によく出てくるラッパーが出てきたら罵倒らしくなるんじゃねー ただボディータッチ見せびらかしてりゃ罵倒らしくなるんじゃねー俺はDORO-Cにクソブチ喰らったぜ!だからLOVEを持ってお前を殺し消し去るぜ!」
D.D.S「俺は持ってるMIC俺が掴むこの言葉何を伝えるかが勝負だろうが! 罵倒だろうが戦極だろうがUMBだろうがKOKだろうが何処だって関係ねー!」
罵倒を支えてきた2人が一回戦から火花を散らす、、、感じたままに魂の会話を持ち掛けた
輪入道に対して、D.D.Sが今一つ返し切れなかった印象。二人とも爆発力が凄まじいMCだけに勿体ないカードだが、これもグラチャンの醍醐味。軍配は輪入道。
■第十四試合
T-tongue「外は寒いだがここは夏祭り、しつけがわりに叩く日馬富士」
がじゅまる「育った街に愛は欠かさない、T-tongue残念俺に敵わない」
T-tongue「流石雑魚!Disも鈍ら 俺達が巻くのは犬と七つ葉 マイク持った罵倒掛かって来いよホ〇野郎!」
各予選を共に優勝で通過してきた次世代を担うヤングガン2名による打ち合いは、勢いと押韻で固めたT-tongueに軍配が上がる。がじゅまるのワードチョイスも良かったが、会場の空気を掴むことが出来なかった印象。
■第十五試合
武昇「罵倒だろ喧嘩だろ先手必勝、これが先攻間違いねーだろ?俺はベロが武器落とすリーサルウェポン」
Karter「マイク持って俺はぶっ飛んでる FLY HIGH アンダーグラウンドに居るだけじゃ届かないってこと知ってこのマイク持ってんだall right?」
武昇もKarterも初のグラチャン参戦だったが、互いにスタイルをぶつけ合う好試合!beatへのアプローチとワードチョイスでKarterが勝利を掴むが、1発が出ていれば勝敗はひっくり返っていたかもしれない。
■第十六試合
DEPP HELD「俺の音楽、俺のHIPHOPは抜きの美学だと思ってる自分のスタイルがブレる位なら俺の背中で...」
RYOTA「勝つ為に丸坊主にしてきたんじゃねー俺の正念場だ!だから頭まるめたわ」
罵倒の空気感を感じ取ったバイブス全開のRYOTAに軍配が上がるが、DEPP HELDのスタイルも
オリジナルで面白かった。彼が言ってた抜きの美学を楽曲でも聴いてみたい。
これで一回戦終了。
LIVE SHOW CASEは
■CHICO CARLITO
琉球を背負いCHICO CARITOが南風を吹かせる♪
2年前は出場者としてステージに立っていた男が一回りも二回りも大きくなりメッセージを吐き出す!
ONE a.k.a ELIONEも最高の援護射撃!会場のボルテージは最高潮に!
会場の熱気は更に高まり、ここから二回戦が始まる.......
pt 2に続く.....